2015年6月8日月曜日

『エリート・ディフェンスマン 入門』 (上) - ケヴィン・シャッテンカーク

こんにちは。

ページビュー数がうなぎ上りで非常にハッピーなわたくしでございます。

シェアして下さった方、ページを見てくださっている方、ありがとうございます。

 前に『エリート・センター 入門』の記事が書いてて面白かったので、
続きましてセントルイス・ブルースのケヴィン・シャッテンカーク選手による『エリート・ディフェンスマン』を書こうと思います。

 『エリート・ディフェンスマン』には(上)と(下)があります。

ケヴィン・シャッテンカーク (Kevin Shattenkirk) 
セントルイス・ブルース
1989年1月29日生まれ アメリカ・コネティカット州出身
身長:180㎝
体重:94㎏

2007年にコロラドからドラフトにかかり、AHLでプレー
2010年11月4日にNHLデビュー

NHLロックアウト中はフィンランドでプレーし、
2013年、セントルイスと4年契約を結ぶ











ここからはシャッテンカーク選手による記事になります。

多少誤訳があると思いますが、ご了承願います。



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 初めてニコラス・リドストロムと試合をして、彼のさり気ない、知られざるプレーの数々を目の当たりにした事は一生忘れることはない。相手チームがダンプを試みる際に、空中のパックを叩き落とすのが、とてつもなく上手だった。彼がいる場でチップをするのは、不可能にさえ思えた。「僕もあれを取得しなければ。とっても大事な技だ」と思った事を覚えている。

 彼はもう引退してしまったが、今でも他の選手のプレーをたくさん見て、色んな技を見ては自分のものにしている。ローガン・コーチャー選手の『エリート・センター』の記事をとってもエンジョイしたので、僕も似たようにNHLのエリートなディフェンスマンについて書いて分析してみようと思う。

誰かを忘れてしまった場合、誹謗中傷のツイートはしないで欲しい。

このリストでは、よく相手をする選手を主とする。


ドリュー・ダウティー (Drew Doughty) 

 エリート・ディフェンスマンといって彼の名がすぐに浮かんだ。彼のプレーは自信と傲慢(いい意味で)で溢れていて、他のディフェンスマンはしようとも思わないようなプレーをする。彼のスケーティングは明瞭に優れている。ニュートラルゾーンで顔を上げながら、ディフェンスの間を縫うように突き抜ける技は、教わって出来る技ではない。だが、彼の本当の超・能力は、直感的知覚である。

 近頃、多くのチームはバックチェックをし過ぎる傾向がある。フォワードも守備的な責任を叩き込まれているため、3対2のラッシュといった状況には中々ならない。これによって、ラッシュに参加する、ダウティーの様な新種の積極的なディフェンスマンが生まれてくる。守備に残りポジション的に良いディフェンスマンであることは簡単だが、リスクを取ってラッシュに参加する選択をするのはとても難しく、巧妙なことである。ドリューは、プレーに参加する絶妙なタイミングを読み取ることが世界一上手だ。スタンレーカップ・ファイナルのレンジャーズ戦(2014年)でのゴールで、彼の特別さがよくわかる。


 このような大事な場面で、プレーに参加し、尚且つ股下を通してしまう様な自信… 信じられない。彼をこれほど自由にプレーさせることが出来ているコーチ:ダリル・サターは大きな賞賛を受けるべきだ。


シー・ウェバー (Shea Weber)

 彼と対戦するのは、全然好きじゃない。PKでゴール前に立つディフェンスマンとして、彼がスティックを振り上げた時の恐怖と言えば尋常じゃない。一度彼のバッティングが足に当たった時、僕のシンガードは破壊した。ピリオドの間にロッカーに戻り見たらシンガードの割れていた。ありがたいことに、恐怖を感じる事はない。シュートが速すぎるから。反射する時間はゼロだ。「やばい、これは当たったら痛い」と考える時間しかない。

 彼に対する戦略として、スラップショットを打たせないようスペースを与えない事を全てのチームにあると思う。彼には2度チャンスがあれば十分だ。シュートがブロックされなければ、ゴールとなるか、リバウンドが出る。キーパーが彼のシュートをキャッチする、吸収するのは不可能。パワープレイでシュートを通すため、完璧なポジションへ入る彼の賢さは、敵チームにとって厄介だ。ブルーラインでパックを待つ時代は終わってしまった。プレーを認識し、空いたスペースに入る彼の様子を見てほしい。

 フェイスオフサークルからの、約175km/h のスラップショット。非常にズルい。


 ディフェンスの場合。彼は完全なる野獣だ。極めてパワーが強く、彼がとても有利になる様な多くの強みを秘めている。コーナーでの体のポジショニングは傑出していて、マークされてしまえば、息さえできない。ゴール前でのちょっとしたクロスチェックや、コーナーのちょっとしたプッシュで、審判から少し見逃してもらえるような、ベテラン特有のリスペクトという特権を持っていて、彼相手では、コーナから出ることは出来ない。

 プレデターズと対戦する際、パックをブルーラインの向こうへ運ぶ時は、要注意だ。多くのチームがナッシュビル戦でダンプ・アンド・チェイスを使うのには理由がある。





ライアン・サター (Ryan Suter) 

 彼は脳みそだ。NHLで一番頭がいい。今のNHLでニコラス・リドストロムに一番近い存在の選手だろう。1試合29分プレーするスタミナはおかしい。数字で言えば、1シフトおきに出ている計算になる。今年、僕のプレー時間が20分から22分に増えた。この2分の違いでも、疲労の量が全く違う。試合後の疲れ方でわかる。それに7分だけでも足すことを考えるだけでも肺から血が出てきそうだ。

 サターは試合中、自分の体力をセーブする時をちゃんと知っている。若い選手は、パックに貪欲になったり、時間を少々使いすぎてしまう傾向があり、バテてしまう。この賢いベテランはオンとオフをきっちりしていて、切り替えも早い。サターのように長くプレーして、プラスマイナスでプラスに留まるのはすごいことだ。(ポイント等を把握する上級のファンでも、プラスマイナスはあまり気にしないかもしれないが、ディフェンスにとって、大事なことだ。)

 ブレークアウトにおいて一番大事な最初のパスも、彼はNHLで一番だと思う。全てのパスは、テープに届き、清々しい。近代のホッケーはスピードがとても早く、相手は素早くフォアチェックに来る。ディフェンスとして、ゴール裏でパックを取る際、パスを出す前に1秒ほどある。その1秒であらゆる事が頭を巡る。ウィングは止まっているか、動いているか。レシーブはフォアハンドとなるか、バックハンドとなるか。ブレードを狙ってパスを出すか、パックを追いかけさせるようにパスを出すか。

 テレビで見ているファンたちが、認識しきれていないと思う事が、パスのスピードの重要さだ。キレイな最初のパスがゲームに流れを作り、チーム全体を速く見せることが出来る。サターはそれを完璧に理解している。彼がナッシュビルに居た頃、試合終了の10秒前にマーティン・イーラットに出したパスは一生忘れる事はないだろう。パスの重さはイーラットがディフェンスの間を抜くのに完璧で、ブレードのテープへの的確なパスだった。





ダンカン・キース (Duncan Keith)

 
 彼の超・能力はラテラル(横向き)のスケーティング。それによって、特にニュートラルゾーンで積極的に、幅広くディフェンスをすることができる。テレビで彼を見て感じたことは、彼はそんなに早くない。パックを持っているときの足の回転数が、半端ではないが、実際は落ち着いていて、頭が良い選手だ。彼のプレーを邪魔することはすごく難しい。パックを持っていないときは、ゴールを決められる絶好なポジションに入る。

 守備でのダンカンのスティックの使い方は優秀である。NHL'15のゲームをしたことある人は分かると思うが、彼はR1(ポークチェック)を完璧のタイミングで押した時のような選手だ。彼はディフェンスの中では比較的小さな選手だ。コーナーで、力で打ち勝つことは出来ないが、スティックを使い、パックを奪い、その場から無傷で出ることが出来る。結果的には同じだ。

 彼がスタンレーカップ・ファイナル(2014)での2対1で、相手のラッシュ中、ずっとスティックでパスレーンを守りきっている様子を見てほしい。クレイチへのパスを奪いに行くように見せかけ、ルーチッチに一瞬下を向かせる。その瞬間にR1だ。


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 中途半端な終わり方ですが、ここで『エリート・ディフェンスマン(上)』の終わりです。4つ目の記事を書き終えて、自分の語呂の少なさに心の痛みを感じております。

 引き続き(下)の記事もお楽しみください!

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